最終更新: 2026年2月|消耗品ガイド|ナガサカ京都 技術部
レーザ切断機の保護ガラス完全ガイド — 選定・交換時期・トラブル対策
保護ガラス(プロテクションウインドウ)はレーザ切断機の加工品質を左右する重要な消耗品です。正しい選定・タイミングでの交換・日常的なメンテナンスが、安定した加工品質とコスト削減に直結します。
保護ガラスの役割と重要性
保護ガラス(プロテクションウインドウ)は、レーザ加工ヘッドの集光レンズの手前に取り付けられる光学部品です。切断時に発生するスパッタ(飛散金属粒子)やヒューム(金属蒸気)から高価な集光レンズを保護する「盾」の役割を果たします。
保護ガラスは消耗品ですが、その状態は加工品質に直結します。汚れや傷のある保護ガラスを使い続けると、レーザーの透過率が低下し、加工不良の原因になるだけでなく、最悪の場合は集光レンズの焼損につながります。
- ✓集光レンズを飛散物(スパッタ・ヒューム)から保護する最前線の部品
- ✓汚れた保護ガラスはレーザー透過率を低下させ、加工品質に直結
- ✓放置するとレーザー吸収で保護ガラス自体が焼損→高価な集光レンズにダメージ
- ✓定期的な点検・清掃・交換が安定した加工品質の基本
保護ガラスの種類と選び方
保護ガラスは加工ヘッドのメーカー・型番によってサイズが異なるため、ご使用の機種に合ったものを選定する必要があります。主な仕様項目は以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 材質 | 溶融石英(フューズドシリカ)が標準 |
| コーティング | AR(反射防止)コーティング付きが主流 |
| サイズ | 加工ヘッドのメーカー・型番によって異なる |
| 厚み | 一般的に2〜5mm |
| 対応波長 | 1064nm(ファイバーレーザー用) |
| 純正 vs 互換 | 互換品は純正の50〜80%程度の価格 |
ナガサカ京都では、各メーカー対応の保護ガラスを豊富にストックしています。対応機種についてはお気軽にお問い合わせください。 消耗品の全ラインナップは消耗品ページをご覧ください。
交換時期の見極め方
保護ガラスの交換時期は「使用時間」で一律に決めるのではなく、以下の4つのサインを総合的に判断します。
目安として、8時間の稼働ごとに目視点検を行い、加工品質に変化が出る前に予防交換することを推奨します。
正しいクリーニング方法

軽度の汚れは正しいクリーニングで除去できます。ただし、傷が入ったり焼けが発生した保護ガラスはクリーニングでは回復しないため交換が必要です。
よくあるトラブルと対策
保護ガラスが頻繁に汚れる
アシストガスの圧力不足やノズルの摩耗が原因で、スパッタが加工ヘッド内に逆流している可能性があります。ノズルの状態を確認し、アシストガス圧を適正値に調整してください。
保護ガラスが焼ける
汚れた状態で使い続けたことが主な原因です。汚れ部分がレーザーを吸収→局部的に高温→焼損のサイクルに入ります。定期点検の頻度を上げ、汚れを発見したら即座にクリーニングまたは交換してください。
加工品質が突然悪化した
まず保護ガラスの状態を確認してください。多くの場合、保護ガラスの汚れ・損傷が原因です。保護ガラスが正常なら、集光レンズの汚れやノズル芯ずれも疑います。
保護ガラスのコストと節約のコツ

保護ガラスの価格は純正品で数千円〜1万円程度、互換品で数千円が目安です。集光レンズ(数万円〜数十万円)に比べれば安価ですが、交換頻度が高い消耗品のため、トータルコストを意識した管理が重要です。
コスト節約のポイント
- ✓品質の安定した互換品を活用(純正比50〜80%のコスト)
- ✓定期クリーニングで保護ガラスの寿命を延ばす
- ✓アシストガス圧・ノズル状態を最適化し、スパッタ飛散を抑制
- ✓まとめ買いで単価を下げる
- ✓保護ガラスの交換をケチると集光レンズ焼損→桁違いの損失に
まとめ
保護ガラスは「安価な消耗品」ですが、その管理が加工品質とレンズ保護に直結します。定期的な点検・クリーニング・適切なタイミングでの交換を習慣にすることで、加工不良の防止と高価な光学部品の保護を両立できます。
ナガサカ京都では、各メーカー対応の保護ガラスをはじめ、ノズル・レンズなどレーザ切断機の消耗品を豊富に取り扱っています。機種別のご相談もお気軽にどうぞ。
よくある質問
保護ガラスの交換頻度はどのくらいですか?▼
加工条件によりますが、8時間稼働ごとの目視点検を推奨しています。汚れ・傷が見られたらクリーニングまたは交換してください。出力モニタが定格の90%を下回ったら交換の目安です。
純正品と互換品、どちらを選ぶべきですか?▼
品質の安定した互換品であれば、純正品の50〜80%程度のコストで同等の性能が期待できます。ナガサカ京都では品質検査済みの互換品を取り扱っています。
保護ガラスが頻繁に汚れる原因は?▼
アシストガスの圧力不足やノズルの摩耗が主な原因です。スパッタが加工ヘッド内に逆流している可能性があるため、ノズル状態とガス圧を確認してください。
汚れた保護ガラスを放置するとどうなりますか?▼
レーザー透過率が低下して加工品質が悪化するだけでなく、汚れ部分がレーザーを吸収して発熱→保護ガラス自体が焼損→高価な集光レンズにもダメージを与える可能性があります。
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