ナガサカ京都

2026年2月|消耗品ガイド

レーザ切断機のノズル選定ガイド — 材質・板厚・ガス種別の最適ノズル径

ノズルはレーザ切断の品質を左右する重要な消耗品。単層・二層の選び分け、板厚に応じたノズル径の選定、芯出しの重要性、そしてコスト削減のための互換品活用まで、現場で使える実践知識をまとめました。

ノズルの役割と加工品質への影響

レーザ切断機のノズルは、アシストガスを加工点に供給し、溶融金属を切断溝から排出する役割を担います。レーザー光はノズルの中心を通過し、同軸でアシストガスが噴射される構造です。

ノズルの状態が悪いと、ガスの流れが乱れ、切断面にバリやドロスが発生します。適切なノズルの選定と管理が、加工品質の維持に不可欠です。

  • アシストガスを適切な圧力・流量で加工点に供給する
  • 溶融金属(ドロス)を切断溝から効率よく排出する
  • レーザー光の同軸性を確保し、均一な切断面を実現
  • ノズルの状態が切断品質・速度・ガス消費量に直結

ノズルの種類 — 単層と二層

レーザ切断機のノズルは、大きく「単層ノズル」と「二層(ダブル)ノズル」に分かれます。使用するアシストガスと加工対象によって使い分けます。

項目単層ノズル二層ノズル
構造1つの開口内外二重の開口
主な用途窒素切断(ステンレス・アルミ)酸素切断(軟鋼・SS材)
ガス消費量多い(高圧が必要)少ない(外層でガスを整流)
切断面品質酸化なし(光沢面)酸化あり(黒色面)
価格安価やや高価
主な対応メーカー全メーカーTRUMPF、Amada等

ノズル径の選び方

ノズル径(開口径)は切断する板厚とアシストガスの種類によって最適値が異なります。以下は一般的な目安です。実際の最適値は加工機のメーカー推奨条件に従ってください。

板厚推奨ノズル径(窒素)推奨ノズル径(酸素)
〜3mm1.0〜1.5mm0.8〜1.0mm
3〜6mm1.5〜2.0mm1.0〜1.5mm
6〜12mm2.0〜2.5mm1.5〜2.0mm
12〜20mm2.5〜3.0mm2.0〜2.5mm
20mm〜3.0〜3.5mm2.5〜3.0mm

窒素切断は高圧(10〜20bar)でガスを噴射するため、酸素切断より大きなノズル径が必要です。ノズル径が小さすぎるとガス流量不足でドロスが残り、大きすぎるとガス消費量が増加します。

ノズル芯出しの重要性

ノズルの中心とレーザー光軸が一致していないと(芯ずれ)、切断品質に大きな影響が出ます。テスト照射でノズル先端にレーザーを当て、焦点がノズル中心にあることを確認します。

  • ノズル中心とレーザー光軸がずれると、切断面の片側だけバリが出る
  • 芯ずれは0.05mm以内が理想。テスト照射で確認する
  • ノズル交換時には必ず芯出し確認を行う
  • 芯ずれはノズルの変形・衝突・取付ミスが主な原因

交換時期のサインと点検方法

ノズルの寿命は使用条件(材質・板厚・ガス種・稼働時間)によって大きく異なりますが、以下のサインが出たら交換を検討してください。

  • ノズル先端の開口が楕円に変形している
  • 切断面の片側にバリやドロスが偏って出る
  • ノズル先端にスパッタが溶着している
  • 同じ条件でもガス消費量が増加している
  • 切断速度が低下している(アシストガスの流れが悪化)

ノズルは安価な消耗品です。品質低下のサインを見つけたら早めに交換し、加工不良を未然に防ぐのが結果的にコスト効率が良い運用です。

純正品 vs 互換品 — コスト比較

ノズルは交換頻度が高い消耗品のため、互換品を上手に活用することでコストを大幅に削減できます。ただし、品質の安定したメーカーを選ぶことが重要です。

項目純正品互換品
価格目安1,000〜5,000円/個300〜2,000円/個
品質メーカー保証ありメーカーにより差がある
入手性メーカー/代理店経由専門商社・通販
加工精度高い(公差が厳密)良質なものは純正同等
コスト削減率純正比50〜80%

ナガサカ京都では、各メーカー対応のノズルを互換品含め豊富に取り揃えています。消耗品ページで対応メーカーをご確認ください。

まとめ

ノズルの選定・管理はレーザ切断の加工品質とランニングコストに直結します。単層/二層の使い分け、板厚に応じたノズル径の選定、定期的な芯出し確認と交換を怠らないことが、安定した加工品質の基本です。

ノズルの選定やメーカー互換品のご相談は、ナガサカ京都にお気軽にお問い合わせください。

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